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191 191, Curse, go to the sea



191 191, Curse, go to the sea

カースの春休みは、スティードとのお泊り稽古、アレクとの仕事、たまにいつもの五人組でお茶。そんな風に過ぎていった。リア充である。

その合間にグリードグラス草原の父の所に行ったり、キアラに本を読んだり、ウリエンから剣術を習ったり、オディロンから洗濯魔法、圧縮魔法を習ったり、エリザベスから発動速度短縮のコツを習ったり、有意義に過ごしていた。

エリザベスとあまり魔法の話をすることはなかったのだが、彼女の魔法発動速度は母を超えておりカースよりも速かった。

これにはカースも大いに参考になった。

一瞬の差が生死を分けることもあるだろう。

そんな春休み、カースは一人で遠出をしようと考えた。海に行こうとしているのだ。

魔力庫のおかげで食糧に困ることはない。

鉄製の簡易ハウスも作った、夜の魔境でもたぶん困らない。

こうしてイザベルの心配をよそにカースは東に向かった。

クタナツから真東に向かうと海までおよそ三百キロル。途中にいくつか村はあるだろうが普通は何日もかかる過酷な旅となる。

しかしどんどん増える魔力に任せて速度も上がるカースからすれば大した距離ではない。

全力で一時間足らず、ゆっくりでも三時間とかからないだろう。

眼下にいくつもの村、いくつもの川、荒野、そして山を越え、私は海に着いた。

海にも魔物は多いらしく泳ぐのは危険そうだ。そんな海辺にも村があるとは…….これならお目当ての物が見つかりそうだ。

第一村人発見、早速尋ねてみる。

「こんにちは。クタナツの十等星、新人冒険者のカースと言います。ふらっと寄っただけなんですが、ここではどんな魚が獲れますか?」

「え? クタナツ? お前そんな所から来たのか? その年で苦労してるんだな。今夜はどうするんだ? ここには宿なんかないぞ。うちに泊まるか?」

「あ、ああ、ありがとうございます。そこら辺で寝るつもりだったんで助かります。で、ここら辺ではどんな魚が?」

「あー今の時期だとイワシャとかタイクーンとかだな。」

「買いたいと思ってるんですが、どなたか売ってくれないものですかね? あと料理方法も教えてもらえると嬉しいです。」

「おお、そいつはいいな。たまに行商人がくるからな、現金収入は助かるな。どのぐらい金があるんだ?」

「できれば売れるだけ買いたいんです。まあまあ金はあります。」

「剛毅だな。ここまで来るだけある。じゃあこっちだ。村長を紹介しよう。」

意外と親切なんだな。

漁師と言えば荒くれ者のイメージがあったが。

ところで案内される途中で気になったので聞いてみた。

「船はないんですか?」

「船? あんな大きい物を持ってるのは王族だけだって話だぞ。俺は見たこともないな。」

なるほど。魔物のせいで漁船がないのか。

じゃあどうやって捕ってんだ? 釣りか?

「着いたぞ。ここだ。おーい村長いるかー?」

「なんじゃ、ん? 客か? 珍しいこともあるもんじゃの。」

「こんにちは。カースと言います。魚が欲しくて来ました。売ってください。」

「はっはっは、変わっておるの。買ってくれるのはありがたい。まあ見てくれいの。」

そう言って村長は魔力庫から魚を取り出した。大きな箱いっぱいに魚が詰まっている。

見た感じイワシとタイ、それからアジか?

「これ一箱で銀貨一枚でいいぞ。いるなら箱もつけるがの。」

安っ! ぼったくられてんだとしても全然気にならない安さだ。

「ありがたくいただきましょう。では銀貨一枚です。ところで魚以外に貝はありませんか?」

私はウニやサザエ、アワビも食べたいのだ。

「あー、あるにはあるがのぉー小さいぞ? だからここらでは出汁を取ることにしか使ってないのぉ。」

「やはり潜って獲るのは難しいのでしょうか?」

「当たり前じゃ。運が良ければ魔物も来ないが来たら終わりじゃからの。」

「報酬を弾みますから誰か潜るのが上手い人はいませんか? 僕はこんな貝が欲しいんです。」

そう言ってウニ、サザエ、アワビの絵を地面に描いてみる。

「お前、報酬って言ったな。いくらだ? 金額次第では俺がやってもいいぞ。」

最初に案内してくれたおじさんだ。

「そうだな。今の時間でツウォーの腕なら大丈夫かも知れんが。やれるのか?」

「報酬次第だな。」

「できるならお願いしたいです。金貨一枚でどうですか? 獲物も別に買い取りますし、上から護衛もできます。」

おじさんはツウォーと言うのか。

護衛をするなら腕を見せておかないとな。

私は鉄ボードを取り出して空に浮いてみせる。

「このように上から見張ることができますし、ロープを括っておけば合図で引っ張り上げることもできますよ。」

「こりゃあたまげた。クタナツの冒険者は凄腕とは聞いていたが、聞きしに勝るな。」

ツウォーさんは驚いているようだ。

「浮身を使っておるのか? その年でやるもんじゃの。」

魔力庫と言い村長は魔法に造詣が深いのかな。

「どうですか? やっていただけますか?」

「ああ、やってやろう。用意をして来るから少し待ってろ。」

前世での私は素潜りは苦手ではなかったが、水中メガネがないと不可能だった。

しかし漁村の子供達は水中メガネなしでも平気で素潜りをし、ウニやサザエを獲ってきていたものだ。ここでも漁師ならそれぐらい楽勝なのだろう。凄いものだ。


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