Different Worlds Finance - The Thing That If a Cass Teacher Who Doesn't Want To Work Starts Lending Gold In Different Worlds, He's Gonna Be Unique

1241 168, Bad Hobby Curse



1241 168, Bad Hobby Curse

「第二殺を始める! 双方前へ! そして名乗れぃ!」

「ピュイピュイ」

「深紫(ディパープル)、『口縄(くちなわ)』のマムジだ」

「双方構え! 始めぇ!」

「くらえ!」

ほう? 網かよ。脳筋野郎と思ってたが、意外と頭を使うではないか。だがなぁ……

「これで動けんだろ。待ってな、今プチっと潰してやるからな!」

ほう、木槌か。軽い割にそれなりの威力がある使い勝手の良さそうな武器だな。

「うらぁ!」

上から網をかけられたコーちゃんだが全く動きを束縛されてない。当然だな。コーちゃんがその気になれば私やキアラの水壁からでさえ容易く抜け出してしまうのに。網なんて何もないのと変わりない。やはりコーちゃんは反則だな。

そしてするすると網から抜け出し、今度は鎧と兜の僅かな隙間から首だけを突っ込んで軽くひと噛み。終わりだ。

「いっぎぃっ! こんのぉぉぉクソ蛇ぃがぁぁぁ! ぶっ殺すぅぅぅ! ってんだろぉがぁぁ! おらぁ! どこいきゃあがったぁぁぁ! ここかぁ! おぉこらぁ! かくれてんじゃあねぇどぉ! ここかぁぁころおおおおオオガガガがガザがのがががぉだだあまじががだどどがが…………」

あ、壊れた。例によって木槌で味方に襲いかかってる。それでもさすがにムラサキメタリックだな。木槌ではびくともしないか。へこみもしてない。だが暴れっぷりはすごいな。さっきの奴と違ってリミッターぶっちぎってる感じだ。

「おい会長、遊んでんじゃねぇぞ。さっさと判定しろ。」

あいつはとっくに場外に出てるだろうが。

こっちはもうカムイがやる気満々で待機してるんだからな。

「勝者コーネリアス! 引き続き第三殺を始める! 双方前へ!」

「ガウガウ」

ほほう、カムイもムカついてるのね。あんな奴らよりエンコウ猿の族長カカザンの方がよっぽど強いもんな。ぶちかましてやれ。

「双方名乗れ!」

「ガウガウ」

「深紫、『鬼火』のカンキ」

「双方構え! 始めぇい!」

今度の奴はさっき私と対戦した奴のような小さい盾を両手に装備してやがるな。小回りがきいて便利そうではあるが、カムイに通用するかな?

ほほう、カムイのやつ、私の氷壁を土俵の綱のように踏み切りに利用してやがる。やっててよかったな。ただ線を引いただけではそうはいかないもんな。先ほどよりだいぶ速度が上がってやがる。そのせいで……

「ちっ、チョロチョロと……」

奴の足、アキレス腱あたりの装甲に少しずつ亀裂が入っている。いつだったかマスタードドラゴンの首を切り裂いた時の方法だな。牙から魔力の刃を伸ばして、通りすがりに斬る。やるもんだよな。いくらムラサキメタリックが頑丈でも度重なる斬撃ならいつかは限界が来るわな。

フェルナンド先生やアッカーマン先生並みの見切りができるなら、この速度のカムイにカウンターを当てられるんだろうけどな。鎧の力に頼ってるうちは無理だろうな。装備の力でゴリ押しをするのは嫌いではないが、無理なものは無理だよな。

「うぐぅ! あ、足が!」

ほほう。ついに右のアキレス腱をぶち切ったか。やるなカムイ。

ちなみにローランド王国ではアキレス腱とは呼ばれていない。普通に足首後(あしくびうしろ)の腱とだけ呼ばれている。ヒイズルでは何て呼んでるんだろうね。

倒れ込んだあいつにカムイは背を向けて、後脚で砂をかけるかのように蹴った。おおー、中々の威力じゃないか。ぶっ飛ぶってほどではないが、場外へ出すには充分だ。見事だったぞカムイ。

「ガウガウ」

「勝者カムイ! これにて凶毒四連殺第二戦はローランド勢の勝ちとする! さあ、解毒剤を飲まれい!」

普通はこんな短期間に毒と解毒剤を続けて飲んだら死にそうなもんだけどな。

「よう会長。アンタさっき勝者が望むならこいつを売ってやるって言ってたな。いくらだ?」

「欲しいのか? 一本百万ナラーだ。だが、この解毒剤が効くのは今回の毒だけだ。毎回配合が違うからな。今買っておいて後の勝負で使用することはできんぞ?」

「問題ない。買うかも知れんからちょっと待ってな。おい、そっちの四人目。助けて欲しいか? それともこのまま死ぬか?」

戦いもせず死ぬんだもんな。さぞかし理不尽に感じてることだろうよ。

「必要ない。死ぬ覚悟ぐらいできている!」

「ふーん。分かった。じゃあ会長、一本売ってくれ。」

「現金一括で払うならばよかろう。」

「俺はいらんと言ったんだ! 放っておけ!」

「誰がお前に使うって言ったよ? 俺はただ、衝動買いをしただけだ。ほれ会長、百万ナラーな。」

金色の大判を一枚だ。

「うむ、おぬしも変わっておるな。」

「カース? そんなものどうするの?」

ふふふ、ちょっとした見世物かな。少々趣味は悪いけどね。

「毒が回るまで後三十分ってとこか。暇だな。三回戦を始めてもいいが、焦ることはないだろう。あいつの死に様を見届けてからでいい、よな? 番頭さんよ。」

「ふ、あなたも存外趣味が悪いようですね。うちのかわいい部下の死に様が見たいのですか。まあいいでしょう。私も部下に弱者は必要ありません。可哀想ですが連帯責任を負ってもらいましょうか。」

「ア、アガノさん……」

あー、番頭の名前はアガノだったか。やっぱ部下を人間扱いしないタイプか。だろうね。

「アレク、膝枕をお願い。」

実は結構疲れてるんだよな。

「いいわよ。カースったらこんな時に。」

「ありがと。後三十分、横になって見物しようと思ってね。」

さあて、毒の効果をしっかり見せてもらおうかね。生き残ってるのは四人目だけじゃないしね。


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